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『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』あらすじ&感想

1983年公開。日本映画の金字塔とも言える山田洋次監督の男はつらいよシリーズ。渥美清さんが亡くなる男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎前の49作の中で、私の最高傑作はこれです。男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 HDリマスター版(第32作)

あらすじ

寅次郎は博の父の墓参りに岡山に来ていた。博の父とは、博との確執を仲立ちした経緯があり親交があった。

寺の和尚と仲良くなった寅次郎は、二日酔いで法事に行けない和尚の代わりに法話を行い、その面白い話が檀家の人々に受けたので、その後寺にしばらく住み着くことになった。

寺には朋子(竹下景子)という、出戻りの娘がおり、その美しさに寅次郎は恋をしてしまう。

しばらくして博の父の3回忌でさくらや博の兄弟たちが集まる。兄弟たちは父親の家と遺産を巡って口論になっていた。

そんなとき、法事が始まり、寅次郎も坊主の恰好で現れる。さくらは寅次郎が何か悪いことをしているのでは、と寅次郎を見て涙を流し始めた・・。

感想

49作もある「男はつらいよ」ですので、寅さんファンの人それぞれの中で、最高傑作があることでしょう。いろいろいい作品がたくさんあります。

竹下景子が最高に美しい頃のこの作品。49作は女優さんが一番きれいな時を残してある女優図鑑みたいです。

どの作品もホームドラマとしてはテンポがサクサクと速く、しかも話は毎回似たり寄ったりで、最後は絶対に寅次郎が失恋して終わるのに、なんかまた観たくなってしまう。観たことある作品でも。観はじめると止まらない、というある種魔訶不思議な映画です。

娯楽作品こそが映画の真骨頂であり、名作の条件の1つは「おもしろいこと」だと常々思っていますので、中年以上の方で実は寅さん大好きだという方がとても多いのは、このシリーズがその条件をクリアしているからに他ならないですね。


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