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『きみの声をとどけたい』映画のあらすじ&感想

2017年 キミコエオーディションで選ばれた6人の新人声優さんたちがトーンの高い声で頑張っています。

あらすじ

湘南にある日ノ坂町で暮らす高校生のなぎさ。友達との問題や将来の悩みがある。

ある日偶然迷い込んだ海沿いの古いカフェの中に、使われていないミニFMステーションがあるのを見つける。ちょっとしたいたずら心でDJの真似事をしてみるなぎさだったが、なぎさの声はFM放送で流れており、思いもよらない人の耳に届いていた。

なぎさの声を聴いていたのは、以前にこのFM局でDJをしていた人の娘。ある理由からその人はFM放送を続けられなくなっていた・・。

感想

意外にも、意外にも実にいい作品だと思いました。なぎさは「言葉には力がある、コトダマ(言霊)というんだよ」という祖母の話を信じていて、ことあるごとにそれを友達にも伝えています。

最初は高い声でそんな会話ばかりなので、ちょっと鬱陶しかったのですが、慣れてくると(「未来のミライ」よりはまし)だんだん気にならなくなり、DJだった人の下りになると、人気声優「三森すずこ」がいい味を出して、どんどんストーリーに引き込まれます。クライマックスでの歌のシーンもかなりいいです。

最後は不覚にもドワ~っと涙が。さわやかな海の風景とクラシカルなカフェにあるミニFM。この街に住んでみたいなあと、ちょっぴり思いました。というのも、すごく絵がきれいなのです。

主要キャストがすべて高校生で、オーディションで選ぶという企画はちょっと話題になりました。この年は話題のアニメがたくさんあり、陰に隠れた感じでしたが、けっこういい作品ですので、高い声が大丈夫な方には、ぜひおすすめです。