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『キング』映画のあらすじ&感想

2019年 Netflixオリジナル。ティモシー・シャラメ主演。シェイクスピアの戯曲「ヘンリー四世」2部作や「ヘンリー五世」に着想を得た物語で、自由気ままな王子が宮廷内のさまざまな問題や戦争など、混乱する時代を生きることで国王として成長していく姿を描いています。

あらすじ

ハル王子はイングランドの王位継承者であるにも拘わらず、自由気ままな生活を送っていた。

そんなある日、父親であるヘンリー4世が急死してしまい、ハルがヘンリー5世として即位することになった。

当時のイングランドは国内外に深刻な対立を抱えており、宮廷内の権力闘争も複雑怪奇な状態に陥っていた。

若きヘンリー5世はそれらに対処していく中で、立派な王へと成長していくのだった。ウィキペディアより

感想

これは、さすがとしか言いようがないです。

物語の主人公は15世紀イングランドのヘンリー5世。最初から引き込まれ、2時間20分があっという間に過ぎました。

主演のティモシー・シャラメをはじめ、わきを固めるジョエル・エジャートンなど、俳優さんたちの演技力の高さが、作品の完成度をしっかり高めたことは間違いないです。

さらに、細身のティモシーがイングランドの強い王を演じるという意外なキャスティングが、実にうまく観客の「興味」を刺激し続けます。

シェイクスピア劇ではあってもそういう現代的な仕掛けによって古い感じが取り払われています。

戦闘シーンのすさまじいドロドロ、シェイクスピアらしいセリフの応酬、とちゅうで「あれ?どうなるの」という展開もありましたが、最後はうまくまとめたなという印象。

表題の「王(キング)」がいかなるものか、仕上げはティモシーに委ねられていましたが、彼はスマートに仕事をこなしています。