2020年 クリストファー・ノーラン監督。コロナで映画を自粛していた人々を一斉に劇場に引き戻しました。ただ、難解です。
あらすじ
ウクライナのオペラハウスで大規模なテロが発生。鎮圧に向かったCIAの名もなき男(ジョン・デビット・ワシントン)は危ないところを「逆行する銃弾」によって何者かに助けられた。
テロリストたちの本来の目的の物体を回収したものの、ロシア人に捕まってしまい、拷問される。すきを見て自殺カプセルを口に入れ気を失うが、気がつくとベットに寝かされていた。
実は一連の任務は、組織で任務を果たせるかのテストだった。組織の名前は「TENET」ということだけを告げられ、連れていかれた施設で、逆行する弾丸を見せられる。
「これが未来の科学者によって作られたものの一部であり、人類を滅亡させることができる。そして現代の何者かが手引きしている」と教えられる。
弾丸がインド製と分かりムンバイに向かい、そこで相棒のニール(ロバート・パティンソン)と出会う。
ニールとともに武器商人のシンの屋敷に侵入するが、実は妻のプリヤがすべてを仕切っていた。プリヤからロシア人の富豪のセイター(ケネス・ブラナー)の情報を得て、その妻のキャット(エリザベス・デビッキ)になんとかして近づこうとするが・・。
感想(ネタバレしてます)
まだ2回しか観ていませんが、自分の中で全容が解明されていません。今後おそらくネットで詳しく解説してくれる方が現れると思いますのでそれを待ちたいです。
ニールの言葉の中に出てくる、「祖父殺しのタイムパラドックス」 これが謎を解くカギではないかと思いますが、具体的にはまだわからないままです。
なぜ主人公の名前が無いのか。ニールはなぜキエフにいたのか。主人公が若い時の自分をテストしたのはこれこそタイムパラドックスでは・・。
このほか細かい部分でいろいろな謎が残り、頭の隅でずーっと考えてしまう状態が続いています。それこそノーラン監督の思うつぼですね。
現時点では、素晴らしい映像と音響と音楽とハラハラする展開を楽しめた、そしてクライマックスでは涙が出た、というそういう楽しみ方で満足することにします。
マニアックな分析は専門の方にまかせて、一般の映画好きとしての楽しみ方としては、もう十分堪能できたかなと思っています。(でももう1回ぐらい観たいかな)
それにしてもノーラン監督、またやってくれましたね。映画好きの痒いところに手が届くような作品、ほんとうにいつもありがとう。謎を残しすぎ、と思わなくもないですが、まあこれも一興です。
自分なりに仮説を立てていますが、でもそれは私の胸の中に。ひとりひとりいくつもの仮説があっていいのかなと思います。それが「TENET テネット」の楽しみ方でもあるような気がします。